残念だよ・・・
2009年 03月 23日
実はわたしこの吉田邸を見学するチャンスが日本建築○会ってあったんですが、その当時は同業者のせんせ方と御一緒するのに抵抗がありましてね申し込まなかったんですね、その次はプライベートで吉田邸を見学に行った時、(吉田邸は見学できません)に門前で写真を撮ってたら近所のおばちゃんが話しかけてくれて「ライオンズクラブ」で見学会があるから住所教えてくれれば連絡するわよ!と言われましたが残念ながら連絡が無かったんです。
いいゃ、無くなる物ではないし・・・と思って今に来てますが、つい最近、旅行雑誌でこの吉田邸を見学できるツアーがあったんで申し込む矢先の火事でした。ニュースによるとここ数年で貴重な建築物が漏電による火災で焼失したそうです。
貴重な建築物=名建築物の何が良いかと言いますとね、まず施主である人のインテリジェンスを感じ取れるんですね。また設計者の美意識とかも感じるんです。これを感じたいから僕は「建築眼」と言うサイトを作ったんですが、ちょっと停滞してしまい再起の為の「吉田茂邸」だったのです。
あのね、よく家自慢する人がいますが、恥ずかしいからやめたほうが良いですよ。なぜなら自分の価値観やインテリジェンスまで知られますからね、もうバレバレ!例をあげますが、ハウスメーカーに頼んで「うちは注文建築だから・・」というセリフは恥ずかしいから言うのおやめなさい!と言うことですね。
さて、本題に入ります。吉田茂邸を設計したのが、下記の建築家「吉田五十八」さんと言う方です。わたしが学生時代に憧れた先生です。歌舞伎座も設計してます。ちなみに吉田茂邸の居間は別名「海千山千楼」と吉田茂さん自身がこう呼んでいたそうです。この場所、海が見える3階にあったそうですが晩年の吉田茂さんはそこまでの階段の上り下りが出来なかったそうです。それじゃ困るという事で内部にエレベーターを作る予定の矢先、他界してしまったそうです。設計者の吉田五十八さんは、「いつかは登れなくなるから居間は1階にしなさいと」提案したらしいですが聞き入れてくれなかったそうです。まあそんな話しを本日はしたくなりました。
この吉田五十八せんせは、独特の雰囲気を持った方ですね。
元々家柄の良い人らしく、長唄もやり遊び人だったようです。
わたしのようにフリマ行ったり、プールでお口の運動する遊びとは違って格調高い遊びなんですよね。