QTローションってご存知ですか?
2007年 07月 17日
僕と同じ建築学科の友人に四谷育ちの○山という男がいました。日焼したいんだけど、今はまだ春だし、でも夏に向かって日焼したい・・・けど海まで行く気合は無いという柔な男がいました。僕とは兄弟みたいにいつも接していましたから、ある日デパートにサンオイルを探しにいったんです。春ですらまだサンオイルなんか置いては無かったですけど倉庫にコパトーンのサンオイルが在庫として残っていた店があって何本かあったんです。
で、どれがいいかなぁ~と探していたら目についたのが写真のQTローションでした。効能書きの「速攻日焼、お部屋にいても日焼けできます」と書いてありましたので、僕等は半分づつ出し合って買いました。早速、家に帰ってから試しました。白い乳液を顔中に塗りたぐり製図台用の強烈なランプで照らせば今すぐ真っ黒状態だと思いついたのが僕で、○山の顔にそのランプをコンビニの保温ランプのように思いっきり照らし続けたのです。
けれど、残念ながら何も変わらず「騙された」と思ってがっかりして気分転換にと二人乗りしたバイクでパチンコしに行ったのです。結果、パチンコも負けましてね、また来た道をトコトコと帰ってきました。信号で止まった時、僕はバイクのミラーで自分の顔を見たらなんとなく日焼状態の顔を発見し、後ろにいる○山に「すごい!凄い!」と言いながら振り返ったら奴の顔も「すごい!凄い!」状態になっていたのです。「やっぱ効き目あるんだよな!」と二人とも明日からトロピカルな男に変身し、あの時代に流行したハマトラの女の子とめくるめくようなキャンパス生活になる希望が持てたのです。
それから事あるごとに塗ってましたら、いつの日が顔がくすんだ黄色と黄土色をミックスした色になってきました。○山が「日焼ってこんな色?」と言い出しましてね、確かに変な色になっちゃいまして、その上、大学の保健室のおばちゃんからも「あんたら黄疸かもよ」といわれ、まさかQTでこんなになりました・・とも言えずに、ニセ日焼を取る為に顔を洗ったりしましたけど後の祭りでございました。
そんな想い出がコパトーンにあります。
僕が今愛用しているのは、同社のタンニング・ウォーターというものでべたべたせず、でも小麦色になる優れものであります。これで※「イルカに乗った少年」になれるのです。
※「イルカに乗った少年」でピン!と来た方は僕らと同世代か余ほどのミーハーです。伊藤咲子と付き合っていたらしいですけど・・・・・
※その後、○山は建設会社に就職し、土方焼けにさせられました。
若いときの発想って、後で考えると笑えるような事でも、真剣で一生懸命にするので楽しくていいですね・・・
でも、黄疸と間違えられるくらいだから”ニセ日焼け”って余程ヘンな色だったのでしょうね。
「イルカに乗った少年」はもちろんよく知っていますゎ! 「ひまわり娘」の伊藤咲子ちゃんとお付き合いしていた事も!
「イルカに乗った少年」はよ~く覚えていますよ。
時代によって風俗ともうしますか美的感覚って違いますよね。今は神経質になるほど日焼を女の子は嫌いますよね。コパトーンはちょっと上を行くサンオイルでした。「にせ日焼」はどちらかというと「まだら」になるんですよ、手の裏も色変わるし、失敗物でした。今考えると70年代が最高に楽しかったですね。
QTも使い方を正しくやれば日焼補助用品として優れものかも知れません。地元の漁師さんの日焼にはかないませんでしたね。伊藤咲子先生には何故かお世話になりました。