喫茶店のマッチ
2008年 06月 03日
作り方は、まだマッチ箱からマッチ1本を取り出します。次にマッチ箱の横についている擦り紙にほんの少しツバをつけます。そして先ほど取り出したマッチの頭をゆっくりと擦りつけてマッチの頭に擦り紙についているザラザラを付着させるのです。めんどくさいからと言ってマッチを数本持って擦りつけてはいけません。1本1本心を込めて行う事が大切なのです。
全数に付け終わったら、何かを台座にしてその上でゆっくりと乾燥させます。乾燥時間の目安は30分程度でしょうね。終わりましたら、大切に扱い元のマッチ箱に収納し、ここぞ!と言うべき時に靴底などで点火するのが望ましい姿であるのですが、実はこの自家製ロウ・マッチは靴底では点火できないのです。という事がわかったのです。ではどこでシュッ!とやれば良いかと言うとですね、コンクリート系がよく火がつきます。但し、建物の外壁などの吹き付けをしている部分はちょっと難しい。次に道路のアスファルトではどうか?と言うとこれも×、折れるだけでした。
それでは目の前にいる友の頬ではどうか?と言うと「痛いわねぇ~ヤメテよ!汚い!」と言われるだけ。道路のガードレールはどうか?と思って擦ってみると滑ってしまい折れるだけ。ジーンズではどうか?と思って擦ってみるとこれもダメ。結局、火がつくのはコンクリートだけでした。
いわゆる、なんと申しましょうか「点火出来る材質に制約がある」と言う事がわかったのです。
という話を昨日、M田に話したら興味を持ちまして昼休みの貴重な時間を「自家製ロウ・マッチ」の製作に当てていました。本日は「着火の実験」をする予定です。そして引き続き、学習として「鉄骨製の建築物は摩擦によって成り立つのだよ」と言う事を教えてあげようと思っているのです。
先生は本当に色々なことをご存知ですね。本日のM田君の「自家製ロウ・マッチの着火の実験」ですが、結果はどうでしたか?M田君は先生から仕事のことだけでなく、色々な遊びも教えてもらえて幸せですね。
結果、着火しました。こんな事でも喜んでいましたからね。
でもまだまだ物に興味を持って見るような事をしませんから
ドアを一つ書くのにもドアの前に連れてって「お前が書いているのはこの部材なんだよ」と教えています。廻りに教科書以上のものがあるわけで、僕もわからなかったら本物を見て実測して自分のものにしてきました。